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ビジネス

霊柩車の運転手が明かす「運転時の注意事項」「NGワード」「遺族の珍行動」

霊柩車の中ではどんな会話がなされているのか?

 世の中にはさまざまな仕事が存在する。霊柩車の運転手歴が30年近くに及ぶ都内在住の男性・Aさんが、普段なかなか接する機会の少ない「霊柩車の運転手の仕事」について教えてくれた。

「私はもともと運送会社でドライバーとして働いていて、30代でこの仕事に転職しました。会社が自宅から近かったというのもありますが、一番の魅力は休みの日と勤務時間がしっかり決まっていることです。友引の日は絶対に仕事はありませんし、火葬場の受付時間に合わせて動くので、深夜や早朝勤務もありませんから」

 運ぶのは遺体だが、法的には遺体は「貨物」となるため、二種免許(※)は必要ない(会社によっては、二種免許所持が採用の条件になっているところもある)。Aさんも普通免許しか持っていないが、やはり運転にはプロの技が要求されるそうだ。

【※二種免許(第二種運転免許)は、バスやタクシーなどの旅客自動車で旅客を運送するときや運転代行業務の際に必要となる運転免許】

「大事な御遺体を運ぶわけですから、発進や停止には細心の注意を払います。制限速度や一時停止などといったルール厳守は当然ですし、間違っても黄信号で交差点に突っ込むようなことはしません。重要なのは、火葬場に時間どおりに着くことです。早く着きすぎても火葬場には火葬場のスケジュールがありますし、もちろん遅れてもダメ。携帯電話がなく無線も付いていなかった頃は、公衆電話から『○○分遅れます』と電話したこともありました」

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