家計

「高齢者に銀行は貸してくれない」の誤解、今では優良な融資先に

高齢者は優良顧客(イメージ)

 高齢者はお金を借りられない──多くの人がそう誤解している。実際には定年後の借入先はさまざまあり、使い方次第で老後の暮らしを助ける大きな武器になる。

 つい最近まで、急にお金が必要になった高齢者が銀行に小口の融資を申し込むと、「65歳までしか貸せません」と、けんもほろろに断わられ、消費者金融も「69歳までです」と取り付く島もなし。そこで“背に腹は代えられぬ”と、年金手帳を担保にした違法な闇金の“年金ローン”を借りる人が後を絶たなかった。

「高齢者は無職だから銀行は貸してくれない」──今もそう思い込んでいる人は少なくないはずだ。

 しかし、状況は大きく変わってきた。人生100年時代は「生涯年金収入1億円」の時代になると聞いたら驚く人が多いだろう。夫婦で月額約22万円の年金を85歳まで受給すると総額は5280万円だが、100歳まで35年受給すると9240万円になる。ざっと1億円だ。

 寿命が延びる中で老後の人生を豊かに送るためには、この1億円の“年金預金”や老後貯金の使い方のコンセプトの大転換が欠かせない。

 まず高齢者の年金振込口座開設を競い合っている各地の信用金庫が、年金口座を持つ顧客向けに80歳まで融資可能な使途自由のシニアライフローン(金利2.5%前後。融資限度額100万円)を次々に商品化し始めた。

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