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高齢時の介護費用負担 「死後の自分」から前借りする生命保険の制度も

預貯金を取り崩すことなく介護費用を捻出するには?(イメージ)

 老後のお金の不安でつきまとうのが不意の出費だ。リタイア後、妻が脳梗塞で倒れ緊急入院、幸い回復して退院できたが、自宅のリフォームが必要になった――そんなケースもあるだろう。

 入院費用は福祉医療機構の公的な年金担保貸付を利用、リフォームは社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度などを利用することで乗り切ることができる。それでも、妻の介護費用がかさんで生活が苦しい。そうした場合は、生命保険の契約者向け融資が便利だ。ファイナンシャルプランナーの廣木智代氏が語る。

「入院費は一時的な支出でしたが、介護費用は支出がずっと続きます。年金担保融資のような一時的な借り入れでは凌げません。生命保険に加入していれば、契約者貸付を利用するのがよいでしょう」

 これは生保の解約返戻金の7~9割を借りることができる制度で、金利も低く、申し込みから短期間で支払われる。返済できなければ、最終的には死亡保険金から融資分が相殺される。

 保険金は自分で受け取れないのだから、「死後の自分」から保険金を前借りするようなものだ。

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