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経済

東南アジアで人気化した「蚊取り機能付き空気清浄機」開発秘話

2018年7月23日 11:00

シャープの『蚊取空清 FU-JK50 プラズマクラスター7000』の開発秘話

 部屋の空気を清潔にするために使われる“空気清浄機”。ただ空気をきれいにするだけではなく、蚊や小バエを吸い込みながら空気清浄する一風変わったモデルが話題となっている。構想から商品化まで約6年の歳月を費やしたという、『蚊取空清』(シャープ)はどう開発されたのか──。

 どこからわいて出たのか、キッチンを飛び回る小バエ。それに加えて、蚊に悩まされる嫌な季節になった。殺虫剤を使う手もあるが、薬剤を一切使わずに小バエと蚊を捕獲し、空気清浄までしてくれる世界初の空気清浄機が『蚊取空清』だ。

 当初、この商品は蚊が多く生息する東南アジア向けに作られた。現地は蚊が媒介する感染症が多いことから、「空気をきれいにするより、蚊をどうにかして」との声があり、2010年に開発が始まった。

 空気清浄機でどのように蚊を取るべきか──まず風に乗せて、蚊を排除する薬剤を噴霧する方法を思いついた。ところが空気を吸い込んできれいにする空気清浄機との相性がよくなかった。試行錯誤のなか、注目したのが、“蚊の習性”だった。

 まず目を付けたのが、「UVライト」だ。虫は紫外線の波長に集まる習性がある。蚊も寄ってくるのではないかと思い、空気清浄機にUVライトをつけて実験すると、予想以上に捕獲できた。さらに蚊に関する調査を重ねていくうちに、蚊は黒色を好み、狭くて暗いところに隠れる性質があるということもわかった。一般的な空気清浄機は、白色のものが多く展開されているが、蚊を近づかせるために、本体を黒一色にした。

 また、パネルの両サイドに蚊が通るための小窓を5つつけた。蚊が好む最適な穴の形状を作るまでに、大きさや場所、配置のサンプルを手作りし、1万匹以上の蚊を使って実験を繰り返した。

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