中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

フリーランスで稼げる人は「サラリーマン文脈」を知っている

・組織は個人よりも大きな金額を握っているもの

 これがフリーランスにとってはかなり重要です。というのも、結局、仕事をくれるのは仲間のフリーランスの人々ではなく、企業なんですよね。フリーランスの仲間から仕事を与えられる時は、その人が忙しすぎて手に負えない時にまわってくるようなもので、結局その人は2割ぐらいピンハネしているケースもあるわけです。必然的にギャラは安くなるので、その人からの仕事を受けてもたいしておいしい思いはできない。

 だったらさらに「上流」である企業から仕事をもらった方がいいわけです。若いフリーランスの中には、こうしたピンハネ後にもらえた仕事を「うわーっ、ヤマダさん(仮名)、本当にいい人! 若い私に仕事を回してくれて成長の機会をくれて嬉しい!」なんて思うかもしれませんが、結局ヤマダさんは、その若者の時間と能力を搾取しているだけなのです。

 ですから、若いフリーランスは、年上のフリーランスから与えられた仕事ばかりやるべきではないし、直接企業と取引をすべきです。

 当然私も会社員時代はフリーランスとも仕事をしてきたため、こうした事情を4年の間に多数経験しました。だからこそ、フリーになった18年前、27歳の時も騙されることなく「一見おいしそうな話」にひっかかることはなかったと思います。

 いずれは独立するにしても、一旦サラリーマンになり、その文脈を理解することで、仕事をくれるサラリーマンとの共感性を高めることができます。先日、某社で仕事をしていたところ、会社の電話を使わせてもらうことになりました。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。