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投資

トルコリラの問題は一過性ではない これから金融市場に波及する可能性も

トルコリラ暴落の余波はまだ続く?(写真:アフロ)

「夏休み相場」で、かつ「お盆休み」の最中に、通貨トルコリラが急落した。それは、さまざまなマーケットに波及している。まだ今回の「通貨トルコリラの急落」に関して、公式なネーミングはないが、いずれ「トルコリラ・ショック」や「トルコ・ショック」といった名称が付けられるのだろう。

 こうした事件は、時間が経過すると、定説的な名称になる。すでに新興国通貨に波及しているので、その影響がさらに大きくなれば、ネーミングは「新興国通貨ショック」になる可能性もある。

 米ドル/トルコリラのチャートを見ると、今年の4月ころは、米ドル/トルコリラ=4.0000程度に推移していたが、5月から7月にかけて「米ドル高トルコリラ安」が進み、8月初旬には、米ドル/トルコリラ=5.0000程度に上昇した。

 8月に入り、一気に「米ドル高トルコリラ安」が加速し、短時間で、6.0000を突破して、一時期は、7.0000を超えた。

 米ドル/トルコリラのレートでは、分かりづらいかもしれないので、変化率を同じにして、ドル/円で想定してみよう。仮に、4月頃のドル/円=110.00とすると、8月初旬のレートが、ドル/円=137.50になる。一時的な高値である米ドル/トルコリラ=7.0000に相当するレートは、ドル/円=192.50だ。

 つまり、1ドル=110.00円から、1ドル=192.500円に急上昇したようなものだ。ドル/円で対比すると、その変動の激しさを理解できるのではないだろうか。

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