相場で生き残るために最も大切なことは？
「今後、日経平均株価はどのように動くのか」──トレーダーがそういった見通しを考えることは当然のこと。ただし、「相場を予想する前にトレーダーとして意識しなければいけないことがある」と語るのは、カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんだ。これまで長きにわたって相場の世界を生き延び、億単位の利益を獲得してきた池辺さんが、トレードにおける肝要を解説する。
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多くの方は相場が上がるのか下がるのか、ということで頭がいっぱいになっています。しかし、「相場が上がるのか、下がるのか」ということを考える前に、考えるべきことがあります。それは「資金管理」です。
残念ながら株価の値動きばかりに気を取られて、資金管理の重要性を理解されず、リスクの高いトレードをされている方も多くいるようですが、資金管理抜きに相場を勝ち抜くことはできません。
そのことを理解していただくために、資金管理にまつわるエピソードを1つ紹介させてもらいます。
今年の5月から私の元でトレードを学ばれている生徒さんが先日、メールでご連絡をくれました。そこには一言、「資金管理って大事ですね」と書かれていました。
「どういう意味でいっているのだろう」と思い、その意味をたずねてみました。
すると、「日経225の取引で2万2800円台の買いポジションを持ち、その後2万2000円台にまで下落して含み損を抱えてしまったものの、資金管理がしっかりできていたので安値で買いポジションを追加することができて、結局その後2万3000円台まで再び上昇してきたので最終的に大幅利益でトレードを終えることができた」というお話でした。
欲張らずに、余裕資金を残したままトレードしていたので、株価の動きが一時的に予想と逆行しても耐えることができ、さらに有利な価格でポジションを追加できた、ということです。
多くの方は資金管理を無視して、欲張って一気に大きなポジションを持たれる傾向があるようですが、そんなことをしていると、あっという間に資金は無くなりますので気をつけなければいけません。
