MonotaRO：絶好調継続で業績見通しは株価に織り込み済みも上昇余地あり

企業概要

　建設業・工場・工事用間接資材や自動車用アフターマーケット商品のネット通販を手掛けるBtoBのEコマース企業です。大口注文なら安く、小口注文は高い、といった従来の間接資材業界の非効率で不公平な慣習を覆し、インターネット通販を通じて「同一価格」「商品1つからでも注文できる」仕組みを提供することで、設立以来高成長を遂げてきました。

　商社出の強みも活かし、取扱い点数は設立時の20万点から1500万点に、そして豊富な品揃えを強みに顧客登録数は40社から現在まで右肩上がりで増加を続け300万を超えるまでに拡大しました。

注目ポイント

　業績は好調。検索エンジン向け広告出稿、SEO対策、DMや日替わり特価販売、カタログの発刊・送付等による販促、TVCMの放映などが新規顧客獲得に寄与し、18／12期も引き続き最高業績を更新する見通しです。

　売上急成長に伴う商品ミックスの悪化や配送費の増加といったコスト上昇圧力はあるものの、売上規模の拡大効果でカバーしており、全体的に見通しは明るいです。中長期で見ても、その市場規模から成長余地は大きく、EC化の進展が、同社の高成長を支えるかと思います。持続的成長が見込まれる企業であります。

　そうした成長期待もあって、株価水準はやや高めです。短期的な上昇余地は乏しいかと思いますが、中長期で見ると大規模企業をターゲットとするストックビジネスの伸長や、海外事業の収益化の実現はまだ株価には織り込まれていない、と思われ、上昇余地を見出すことができると思います。

【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資　米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。