カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

昨年の急落前に買ったトルコリラ、今後も持っておくべきか?

トルコリラの買いポジションをどうすべきか(写真:アフロ)

 FX(外国為替証拠金取引)において、高金利通貨として知られるトルコリラ。昨年、大きく下落したが、その後の反転局面で再びトレーダーたちの注目度も高まっている。はたして今後はどう推移するのか。自身もトルコリラ投資で巨額の利益をあげているカリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが解説する。

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 トルコは3月に地方選挙を控えています。この選挙について「野党が勝利した方がトルコの状況は良くなる」という声も見られますが、私の知り合いの方が実際に昨年の大統領選直後にトルコに行かれていたので状況を聞いてみたところ、現地ではエルドアン大統領支持の国民の声が非常に多かったと言います。

 トルコリラはここ数年下落傾向が続き、トルコはその影響で輸入品の値上がりに始まる物価高が激しく、今までと同一の給料では実質的に生活は苦しくなってきています。

 そこで、トルコ政府は物価高対策として労働者全体の給料を上げる政策を実施しています。そうした点がエルドアン大統領支持につながっているのかもしれません。

 ただ、選挙は水物なので、エルドアン大統領率いる与党の公正発展党(AKP)が地方選挙でも勝てるかどうかは今の段階ではわかりませんし、労働者全体の給料を上げる施策も少し時間がたった後でないと結果として表面に現れることはないでしょう。

 3月の地方選挙では、エルドアン大統領は自分の政党を勝たせるために、中央銀行に金利を下げるように働きかけているという話も出ています。現在は24%という高水準の金利ですがもしかしたら今後下がることもあるのかもしれません。

 ただ、これらの情報は全て憶測でしかなく、実際に行われるかどうかは現段階では誰にもわかりません。だからこそ、ファンダメンタルズ分析、材料による取引だけではなく、テクニカル分析によってチャートをしっかりと読み解くことが大切だと私は考えています。

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