豊洲市場の敷地は築地市場の約1.7倍の40 haに上り、とにかく広い。あくまでも公設市場であり観光施設ではないため、点在する建物の案内表示も最低限のものにとどまる。初めて訪れる一般人には、どこに何があるのか非常にわかりにくい。
そんな豊洲市場を巡る際、起点として機能するのが、新交通ゆりかもめ「市場前駅」だ。
豊洲市場は、水産卸売場棟、水産仲卸売場棟、青果棟、管理施設棟の主要4棟で構成される。「市場前駅」改札口から各棟に直結する歩行者デッキがあり、地上に降りなくても各棟を行き来することができる。マップを持参するなど事前に地図を用意し、それを手に場内を効率よく回るとよいだろう。
一般人が入ることができる場所は一部に限られているが、市場機能を紹介する目的の見学者コースが設けられている。水産卸売場棟と青果棟では2階の見学者通路から1階のセリ場を見下ろすことができる。水産仲卸売場棟では3階の見学ギャラリーから仲卸売場の様子を垣間見ることもできる。