中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

就職活動は茶番にすぎない 知っておきたい3つの「真実」

【1】人気ランキング上位企業でも初年度に辞めるヤツは必ずいる

 高嶺の花である総合商社やらメガバンク、テレビ局等を落ちた人は多いでしょう。しかし、実際に内定を取った人々のうち何人かは1年以内に辞めていきます。3年もすれば100人入ったとしても15人ぐらいは辞めています。人気職種である大手広告代理店であっても、10年もすれば30人は辞めるものです。私自身もランキング上位企業・博報堂に入社して2年目に初めて辞めたいと考えるようになり、結局4年で辞めました。就活の面接ではあれほどアツく、同社に粉骨砕身邁進します! みたいなことを言っていようが、どうせ辞めるのです。そのように辞めた方に対して「もったいない」と言っても彼らはこう言うことでしょう。

「全然もったいなくないよ。あんな環境にいて不幸になるのであれば、さっさと逃げた方がいいと思ったんだ」

 つまり、どれだけ就活の人気ランキングが高かろうが、それは何も知らない学生が勝手にイメージから作り上げた結果である、ということです。あとは「その会社に入ったからって100%の幸せがもたらされるわけではない」ということ。自分の人生は自分で切り開かなくてはなりません。それは「最初に入った会社に100%委ねるな」ということでもあります。

 どんな会社にもうつ病で休職したり、早期退職する人はいるわけです。就活の時点で希望している会社に入れなかったとしても「あの会社で不幸なヤツはウジャウジャいる」と思い、内定者を羨むのはやめましょう。また、今の時代、優秀であればいくらでも転職はできますし、独立もできます。最初の会社で人生すべてが決まるわけではありません。

【2】社会人にもダメなヤツは多い

 面接や会社説明会では超絶優秀な人を見るかと思いますが、少なくともそこに登場する人はエース級の人々です。すべての会社はこうした優秀な人と凡人によって形成されています。また、集団面接や一次面接のように大人数をさばくことを目的とした場所に登場する社員も単に「社員だったから」というだけの理由で出てきます。別にその人が優秀とは限りませんし、もしかしたら地頭の良さはあなたの方が上かもしれません。いちいち、「私が行きたい会社で働いているから立派な人に違いない」と思わないでいいです。

 ダメなヤツというものは、すべての組織に大体2割はいます。私も散々ダメな社会人とは会ってきましたし、学生の方が優秀だと思うこともよくあります。そんな人でも通過できるものが就活というものです。あまり社会人を神格化しないでいいです。

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