住まい・不動産

「老親の家」の売却 親の生前にすべきか、死後にすべきか

実家は親の「生前」に売るほうが条件が少なくてお得

実家は親の「生前」に売るほうが条件が少なくてお得

 リビングくらしHOW研究所が行った「親の家」についてのアンケートでは、「親の家に悩みがある」と答えた人は78.3%にのぼった。多くの人が、老いていく親や実家を問題と感じているのだ。たとえば実家が老朽化して空き家になっても、なかなか売却できないケースは少なくない。

 埼玉県在住の主婦・熊井さん(仮名・57才)が話す。

「昨年父が亡くなり、母は施設に入居。実家は空き家になったため、兄と弟に、実家を売ってはどうかと提案しました。ところが、兄と弟は猛反対。家族と過ごした思い出の家を維持したいと言うのです。

 結局話し合いはまとまらず、1年間放置状態に。その間誰も管理していなかったので、先日様子を見に行った時には、ひどい異臭で1時間と居られたものではありませんでした。雑草が生い茂り、野良猫が棲みついて近隣住民からも苦情が来ています」

 実家が空き家になったものの、売却の決心がつかない人は多い。わくわく法人rea東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ代表の中山聡さんが話す。

「空き家になってからの荒廃は想像以上に早く進みます。3日でカビ臭くなり、5日で中に入るとムッと異臭を感じるようになる。こまめに手入れをしなければ、すぐに廃墟と化します。放置し続けると、家に穴があいて生き物が侵入したり、他人が勝手に住み着いた例もあります。そうなってしまえば不動産価格にも影響する」

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