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被告人も涙した「人情派裁判官」のホロリとさせる言葉

【事件データ2】
・大阪地裁 杉田宗久裁判官(2003年10月29日)……窃盗の罪に問われた被告人に、執行猶予・保護観察付きの有罪判決を言い渡し、閉廷後に語った言葉。

『もうやったらあかんで、がんばりや』

 被告の女性は夫に家出をされて、パートで働きながら2人の子供を育てていた。この裁判を傍聴していた司法ジャーナリストの長嶺超輝さんが語る。

「被告人はスーパーで万引を繰り返していたのですが、この事件を裁くことになったのが、“なにわの人情派”といわれた杉田裁判官でした。この被告人に対して執行猶予をつけ、釈放する判決を下したのですが、これは日常生活で反省をしてほしいと考えたからでしょう。被告人が退廷する時、裁判官席から身を乗り出して《もうやったらあかんで、がんばりや》と声をかけました」

 被告人はその場で泣き崩れたそうだ。

■イラスト/竹本佐治(イラスト内の人物はイメージです)

※女性セブン2019年9月12日号

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