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【ドル円週間見通し】過度な下落警戒は後退だが上昇材料も乏しい

・9月2日-6日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)8月ISM製造業景況指数 3日(火)午後11時発表予定
・予想は51.3
 参考となる7月実績は51.2で約3年ぶりの低水準に落ち込んだ。生産拡大ペースの鈍化や海外市場の不安定さが影響したようだ。8月については、7月に低下した生産と雇用、仕入価格は横ばいとなる可能性があることから、7月実績に近い水準となる可能性がある。

○(米)7月貿易収支 4日(水)午後9時30分発表予定
・予想は-548億ドル
 参考となる6月実績は-552億ドル。対中物品貿易赤字は縮小したものの、対世界の物品貿易赤字は694億ドルに拡大しており、全体の貿易収支はわずかな改善にとどまった。7月については、対中輸出・輸入額はいずれも減少する可能性があるが、全世界向けの輸出額は減少する可能性があることから、貿易収支の顕著な改善は期待できない。

○(欧)7月独鉱工業生産 6日(金)午後3時発表予定
・予想は前月比+0.5%
 参考となる6月実績は前月比-1.5%。また、7月のドイツ製造業PMIは43.2で6月実績の45.0を下回った。独製造業の生産活動はさえない状態が続いているが、一部セクターで底入れの兆しが出ていることから、7月は前月比で微増となる可能性がある。

○(米)8月雇用統計 6日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+16.2万人、失業率は3.7%
 7月は非農業部門雇用者数の伸びは鈍化、失業率は横ばい。8月については、米中貿易摩擦が続いていることから、雇用の伸びは期待できないとみられており、非農業部門雇用者数は7月実績と同程度の雇用増にとどまる見込み。失業率は横ばいの3.7%と予想される。なお、平均時給については、平均週間労働時間が伸び悩んでいることから、上昇率は7月実績を下回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・9月2日(月):(中)8月財新製造業PMI
・9月3日(火):(欧)7月ユーロ圏生産者物価指数
・9月4日(水):(欧)7月ユーロ圏小売売上高
・9月5日(木):(米)8月ADP雇用統計、(米)8月ISM非製造業景況指数
・9月6日(金):(欧)4-6月期ユーロ圏域内総生産確報値

【予想レンジ】
・104円00銭-108円00銭

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