アイ・アールジャパンホールディングス（6035）：市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
IR（投資家向け広報）とSR（株主と信頼関係を築くための活動）に専門特化した、日本最大のコンサルティングファームです。
特に、実質株主判明調査を得意としており、海外株主判明調査を行う上場企業の67％という圧倒的トップシェアを獲得しています。物言う株主やM＆Aの活発化などを背景に、海外株主判明調査を行う企業は年々増加しており、2018年10月時点では上場企業の約26％が実施しているといいます。
同社は、機関投資家や専門家、法律家などとの独自ネットワークを通じて得る株主動向に関する圧倒的情報量とノウハウを強みに、これまで600社もの上場企業にコンサルティングサービスを提供してきました。
提供するサービスは、「IR・SR コンサルティング」、「ディスクロージャーコンサルティング」、「データベース・その他」の3つで、売上の大半は「IR・SR コンサルティング」が稼ぎだしています。
アクティビスト活動の活発化を背景に、主力の実質株主判明調査をはじめ、関連する総会対応の増加が見込まれるほか、投資銀行業務やコーポレートガバナンス関連コンサルティングも引き続き堅調に推移することが見込まれます。特にここ数年は、案件の大型化やM＆A並びにプロキシーアドバイザー業務の増加に伴い収益性が向上しています。
注目ポイント
今期も引き続き主力のIR・SRコンサルティングが牽引し、大幅増収増益、連続増配の見通しとなっています。
第1四半期における売上進捗率は、36％に達していますが、同社の事業は株主総会に関連するため、売上利益ともに第1四半期に偏重する傾向があるためです。
とはいえ、第1四半期の動向は通期業績にそのまま反映されることから、第2四半期以降も好調な進捗が期待できると思います。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
