“テスラカルチャー”の実態とは(イーロン・マスク氏。写真/AFP=時事)
スマートフォンのように機能が次々に更新され、「走るコンピューター」とも呼ばれるテスラ車。次世代の車として人気を博すが、日本法人の労働環境は、そんな革新的なイメージと裏腹なものだという。社員の中には労働基準監督署に相談する者も現れ、相談や通報を受けた労基署も実態把握に動き出したという。最先端企業に何が起きているのか。自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏がレポートする。
「ノルマが達成できるまで帰ることが許されない」
過酷な労働の一因として考えられるのが、“テスラカルチャー”と呼ばれるKPI(重要業績評価指標。ノルマのように扱われている)の設定だ。同社の現役営業スタッフが言う。
「販売ノルマは拠点によって異なるが、一人につき『一日1台受注』『最低週4台受注』といった具合で、従来の自動車ディーラーではありえない数字。ノルマが達成できるまで帰ることが許されず、上司からは電話営業を指示され、顧客から怒られるまで電話をかけ続けることもあります」
ノルマは1日の試乗回数にも設定されており、
「未達の場合、エリアマネージャーなど幹部への報告のために、架空の顧客名簿で架空の試乗予約リストを作るという、無意味な作業を行なっている。こうした作業は深夜になりがちで残業が増えている」(別の営業スタッフ)
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