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戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

ヨコオ:次世代テーマに富む成長期待の銘柄

ヨコオ(6800):市場平均予想(単位:百万円)

ヨコオ(6800):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 ヨコオ(6800)は、1951年創業の電子機器メーカーで、自動車に搭載されるアンテナや電子機器、半導体回路検査機器に使用されるコネクタ、携帯端末用コネクタ、また医療用カテーテル微細精密部品などを展開しています。

 事業は、「車載通信機器」「回路検査用コネクタ」「無線通信機器」の3つのセグメントから成ります。

 車載通信機器においては、次世代の車載通信を支えるアンテナシステムを、回路検査用コネクタにおいては半導体製造プロセスで必要となる微細な回路検査用コネクタを、そして無線通信機器では、各種電子機器の小型化ニーズに応える微細スプリングピンコネクタを提供するほか、低侵襲治療に貢献するガイドワイヤやカテーテル微細精密部品を開発提供しています。

 売上構成比は、車載通信機器70%、回路検査用コネクタ17%、無線通信機器13%(2019/3期)。

 売上では車載通信機器が全体の7割を占めていますが、利益面では営業利益率が10%と高い回路検査用コネクタが柱となっているのが特徴。半導体微細化を背景に売上を伸ばしてきましたが、今後はさらに、5Gサービスのスタートを追い風とした事業拡大が見込まれ、全体利益を押し上げる役割を果たす存在となりそうです。

注目ポイント

 足元の業績は好調で、過去最高益を更新する見通しとなっています。円高修正による影響も、回路検査用コネクタおよび無線通信機器の販売数量増による増収効果で吹き飛ばしています。

 また、低調な車載通信機器においては、生産ベトナム移管の更なる推進や不採算製品事業のファブライト化、AI活用による自動検査システムの導入なサプライチェーンの抜本的見直しによって、固定費構造を改革しようと取り組んでおり、来期は採算性改善による利益回復が期待できます。

 なお、中期計画目標(2022年3月期)では、売上高675億円(売上高成長率8%)、営業利益67億5000万円(営業利益率10%)、経常利益67億5000万円、当期純利益48億5000万円(ROE:10%水準)が掲げられています。

 財務内容も健全で、自己資本比率は57.3%、実質無借金の状態です。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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