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夏のデリバリーに潜む罠 温かい商品と寿司の同梱や猛暑の置き配も

2020年6月17日 16:00

街中に配達員を見かけるようになったが…(AFP=時事)
街中に配達員を見かけるようになったが…(AFP=時事)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急増した飲食店のテイクアウト・宅配サービス。便利に思える反面、これからの季節は注意が必要だ。

「特に夏場はサルモネラ菌や腸管出血性大腸菌のO157が食中毒の原因となりやすい。しかし、急ごしらえでテイクアウトに参入した飲食店には、衛生管理の知識が不十分な店舗も少なくない。温かい料理の粗熱を取らず、冷たい野菜類や半熟卵などと一緒に容器詰めするなど、菌の増殖を招きかねない“危険”なケースもあります」(フードジャーナリスト・池田恵里氏)

 作り置きの弁当などを陽射しの強い店先で陳列・販売する店もあるが、「食中毒菌は気温30~37度が最も繁殖しやすいとされる。テイクアウトは『その場で調理されたもの』を『すぐに持ち帰り』、『時間を置かず食べる』ことが大原則」と池田氏は指摘する。

 一方、宅配サービスは調理や配達の過程が見えにくいため、信頼のおける店舗・業者か否かの見極めが重要だ。

 大手「出前館」では、「商品ピックアップから20分以内に配達できるエリアの細分化や、保温バッグを使い分け商品管理を徹底している」というが、業者によって方針はまちまちだ。ある宅配代行業者の配達員が話す。

「時には30分以上かかる配達先もあり、複数店舗の商品を混載して運ぶことも珍しくない。配達バッグには一応仕切りがあるが、温かい商品と一緒に運んだ寿司が温まってしまうことも。手洗いなどは奨励されておらず、配達の合間、バッグを背負ったまま公衆トイレに駆け込む衛生観念のないスタッフもいた」

“自宅から遠い店でも取り寄せられる”というのは、夏場はリスクにもなり得ることを認識したい。

「最近は配達員との接触を避ける“置き配”が増えているが、うっかり長時間放置されることもあるし、商品を床に直置きするため衛生面にも懸念がある。利用時は、到着したらすぐに商品を受け取ってほしい」(同前)

 新しい選択肢が広がるとともに生じる、新しいリスクにも注意したい。

※週刊ポスト2020年6月26日号

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