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【日本株週間見通し】日経平均は手掛かり難も底堅いか

先週の日経平均は3週ぶりに下落

先週の日経平均は3週ぶりに下落

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の8月17日~8月21日の動きを振り返りつつ、8月24日~8月28日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は3週ぶりに下落した。週を通じて東証1部出来高は10億株台を割り込み、手掛かり難の展開となった。

 週明け17日の日経平均は5日ぶりの反落で始まった。14日のNYダウは上昇したものの、ナスダック総合指数は3日ぶりに反落とまちまちの展開となる中、円相場が一時1ドル=106.40円台までの円高となったことが嫌気された。前週14日までに4日続伸した日経平均は900円超上昇したこともあり、利益確定売りが先行して一時下げ幅は220円強に広がった。

 18日の日経平均も小幅続落となった。17日の米国市場はNYダウが反落、ナスダック総合指数は反発し過去最高値を更新となるなか、為替の円高基調を嫌気し買いが引き続き手控えられた。加えて、米中高官の第1段階貿易協定を巡る会合が延期され、米国政府が中国ファーウェイへの制裁強化を発表し、ハイテク株中心に米中対立を懸念した散発的売りに押された。

 18日の米国市場はNYダウが続落、ナスダック総合指数は続伸、S&P500種指数は史上最高値を更新した。19日の日経平均は方向感が不透明な中、小幅安で始まったものの、円相場の下落とともにプラス圏へ浮上し3日ぶりに反発した。個別では、ゲームやインターネットサービスの需要増加が意識され、任天堂<7974>とZHD<4689>が6日続伸したことが話題となった。

 19日はNYダウ、ナスダック総合指数ともに下げた。7月開催分のFOMC(連邦公開市場委員会)議事録で、下半期の見通し引き下げが示唆されたと同時に、次回会合での追加緩和の可能性にてついて言及がなかったことが嫌気された。この流れを受けて20日の日経平均も反落した。好決算を発表しながらも時間外取引で伸び悩んだ米半導体エヌビディアの動きなども警戒されて、半導体を中心に電子部品関連株に対する売りの動きが目立ち、大引けの日経平均は前日比229.99円安となった。

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