投資

〈実体験告白〉大波乱相場 4人の個人投資家が見た「天国と地獄」

 戦後初となる大発会からの日経平均株価6営業日連続安でスタートした2016年相場。

 マザーズ市場の急伸やイギリスのEU離脱問題に伴う暴落、ポケモノミクスによる任天堂株の急騰など、めまぐるしく様相を変えていく相場展開に翻弄されている投資家も少なくないだろう。

 はたして個人投資家たちは、いかにして相場の波を乗り切り、はたまた呑み込まれてしまったのか。2016年の「大波乱相場」で4人の個人投資家が見た天国と地獄、悲喜こもごもをリポートする。

【レポート1:戦う個人投資家さん】
それまで好調だった戦略が2月から逆回転
ETF投資と信用取引の失敗で全資産900万円がパー

 今年は、最大900万円まであった資産をすべて溶かす地獄のような年でした……。

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 株式投資を始めたのは、大学生だった2009年。経営学部で簿記や財務会計を専攻していたので、財務分析をしっかりして割安株を買っていくスタイルがうまくいって、600万円以上まで殖やすことができました。

 ただし、順調だったのはそこまで。今年に入って、ETF(上場投資信託)投資をメインにして、年初から、日経平均が下がると上がる日経平均インバース(1571)と、原油価格と連動する原油ダブル・ブル(2038)に投資しました。

 上げの局面は原油ダブル・ブルが、下げの局面は日経平均インバースが利益になるという算段です。当時は原油安が続いていましたが、「原油はみんな使うし、今の水準は安すぎる」という考えもありました。

 実際、2月まではこの戦略がうまくハマり、900万円まで殖やせました。ところが、原油価格の代表的な指数であるWTIが上がってもドル安・円高で原油ダブル・ブルで損することも……。

 商品をよく理解していなかったのですが、原油ダブル・ブルというのはWTIに直接連動する商品ではなかったんです。また、2月からは日経平均も反発し始めて、日経平均インバースでも負け。

 うまくいっていた流れが逆回転し始め、2月は79万円、3月は300万円、4月は24万円、5月は100万円、6月は76万円のマイナスと、資産がみるみる減っていきました。

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