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【日本株週間見通し】米株市場をにらみ日経平均は23000円台の攻防か

日経平均は23000円台を維持できるか

日経平均は23000円台を維持できるか

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の9月7日~9月11日の動きを振り返りつつ、9月14日~9月18日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は一進一退の動きのなか、2週連続で上昇した。

 主要ハイテク株への売り継続と経済対策を巡る米議会合意への期待が後退したことを受けて4日のNYダウが続落したことを受けて、週初7日の日経平均は軟調に推移した。一時プラス圏に浮上する場面もあったものの、方向感が乏しい展開となった。なかで、売買代金トップのソフトバンクG<9984>と東エレク<8035>が大幅下落し、この2銘柄で日経平均を約134円押し下げた。

 7日の米国市場は祝日で休場だったものの、新型コロナウイルスワクチンの開発進展への期待が高まり欧州株が上昇したことを好感して、8日の日経平均は3日ぶりに反発した。ハイテク株、値がさグロース(成長)株への売りは継続したものの、経済活動再開への期待からリクルートHD<6098>などに買いが広がった。

 トランプ米大統領が対中強硬姿勢を表明したことに加えて、原油安が嫌気された3連休明け8日のNYダウは632.42ドル安、ナスダック総合指数とともに3日続落となった。さらに、英アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンの開発を一時中断するとも伝ったことが警戒されて、9日の日経平均は一段安でスタートすると前日比395.42円安の22878.71円まで前場で下げる場面があった。ただ、後場は4日以来となる日銀のETF(上場投資信託)買いもあり、日経平均は23000円台を維持して大引けた。米長期金利の低下を受けてメガバンク株の軟調が目立った。

 10日の東京市場は一転して全般買いが先行して、日経平均は反発し終日プラスゾーンで推移した。前日の地合い悪化要因となった英アストラゼネカのワクチン開発の治験一時停止は、同社が今週にも治験を再開するとしセンチメントが改善した。ハイテク株が買い戻されNYダウが反発したことも好感された。全業種が上昇する中、機械および海運セクターの強調が目立った。

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