マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

暮らしのマネー

年金「75歳繰り下げ」 70歳受給を総額で上回るのは91歳以降

2020年10月16日 15:00

年金繰り下げ受給は本当に得?
年金繰り下げ受給は本当に得?

「いつからもらうと得か」――年金のもらい方について、常に議論となるのが、「繰り上げ」と「繰り下げ」受給だ。今年6月に公布された、年金制度改正法では、この点に大きな変更がある。

 年金を繰り下げた場合、受給開始は66歳以降となり、1か月遅らせるごとに0.7%増額される。現在、繰り下げは最大70歳まで可能だが、2022年4月施行となる新ルールでは75歳まで可能になる。75歳まで繰り下げた場合の年金額は65歳受給開始より84%増える。65歳からの年金が月16万円だとすれば、75歳から受給すれば月29.4万円を受け取れるのだ。

 だが“年金博士”こと社会保険労務士の北村庄吾氏は75歳繰り下げに批判的だ。

「現実的に75歳まで年金受給を待つ余裕のある人はわずかです。厚労省は84%増額を強調して『年金は65歳から』との固定観念を打ち壊し、支給開始年齢引き上げの布石にしたいのでしょう」

 他の観点からも繰り下げには問題がある。月16万円の年金を75歳まで繰り下げても、男性の平均寿命82歳時点での受給総額は約2470万円で、65歳受給(約3264万円)と70歳受給(約3269万円)を下回る。75歳受給が70歳受給を総額で上回るには91歳まで生きる必要がある。

 大幅増額に目を奪われ繰り下げ受給を望むと、損をする可能性が高い。

「家計に余裕があって繰り下げを望むなら、妻のみの繰り下げが選択肢になる。メインとなる夫の厚生年金を65歳からもらいつつ、妻の国民年金を増やせます」(北村氏)

※週刊ポスト2020年10月16・23日号

不動産売却の完全マニュアル

【2020年版】不動産一括査定23サイトを徹底比較!
【2020年版】不動産一括査定23サイトを徹底比較!
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定

FXや株、年金などに関する記事

年金いくらもらえる? 年金の種類や制度、受給額を徹底解説
最新のFX自動売買を9選! 初心者はツールをどう選ぶ?

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。