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「濡れた座席」にどう対処? 世界が驚く「新幹線車内の清潔さ」の秘密

2020年10月18日 13:00

「N700S」のグリーン車の座席には、水に濡れると柄が変わる布地が張られている(筆者撮影)

 日本の新幹線は、いつ、どの路線に乗っても常に清潔で快適であることは世界で驚かれている。だが、そうしたきれいな空間を実現するために、鉄道会社や清掃員のさまざまな見えない努力がある。鉄道ジャーナリストの梅原淳さんが解説する。

 * * *
 新幹線が多数乗り入れる東京駅は、JR東海の東海道新幹線、JR東日本の東北新幹線の起点であり、山陽・上越・北陸・北海道・山形・秋田の各新幹線への直通列車と合わせて、平日に毎日運転される営業列車だけで1日に約635本も発着する日本を代表するターミナル駅の一つ。その東京駅に到着した列車の多くは、車庫に回送されずにそのまま始発の列車となって折り返す。その時必ず行われるのが、国鉄時代の昭和40年代から続く車内清掃作業「東京駅折返しそうじ」だ。

 この清掃作業の内容は多岐にわたる。座席の向きの転換に始まり、各車両のごみの取り除き、一両につき100もある全ての座席のひじ掛けやテーブル、窓の拭き掃除、座席の背もたれのカバー交換などだ。客室だけでなく、トイレのトイレットペーパーなどの消耗品の補充や、デッキに設置されたごみ箱の中のごみ、喫煙ルームの吸い殻なども回収しなければならない。

 これらの作業を極めて短時間で終えなければならない点が、「東京駅折返しそうじ」のポイントだ。折り返し時間は、東海道・山陽新幹線では最短15分、東北・上越・北陸・北海道・山形・秋田の各新幹線では最短12分。しかもこのうち、旅客の乗り降りや車掌が遺失物を探す時間として5分程度差し引かれてしまうため、正味の清掃時間は短いと7分ほどしかない。

 わずか数分でこれだけの清掃を、しかも一両につきたった2人のスタッフ(車両ごとに2名のスタッフを配備)で、日に何本も完璧にこなすのは至難の業。それでも、日々大きなトラブルもなく実施出来ているのは、個々の清掃担当者の長年の努力と工夫による、神業のような素早い清掃技術の賜物にほかならない。また、鉄道会社が長い時間をかけて、旅客に根気よく新幹線の乗車マナーについて協力を求めてきたことや、設備の簡素化の成果でもある。

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