吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナ禍のラン活 「苦い思い出になった」30代主婦の後悔

ラン活の日は想像以上の地獄だった…

「コロナが怖いので、ネット中心で情報収集をしました。ランドセルの種類が豊富で、親子ともに悩んでしまいましたよ」(久保さん、以下同)

 5万〜7万円程度のものが人気で、素材などによっては10万〜20万円台の高級品まであるランドセル。その後6年間は使い続けるものだけに、考えれば考えるほど決めきれなくなってしまったという。なかなか進まないラン活の悩みを幼稚園のママ友たちに話すと、話が意外な方向へ進んでいった。

「『私たちがアドバイスしてあげる!』と言われました。その時は本当に悩んでいたので、すごくありがたい気持ちだったのですが……」

 ラン活のアドバイスに名乗りを上げたのは4人のママ友だった。最初は久保さんの自宅に招いてアドバイスを受けようと思ったそうだが、“密”になることを避け、ビデオ通話で集まることに。

 そして迎えたママ友とのラン活の日。それは想像以上の地獄だったと久保さんは言う。

「『ここのランドセルは○○ちゃんが既に買ってるって聞いた』とか、『○○ちゃんもこの色にしたみたいだよ? かぶるとマズいんじゃない? 真似したとか言われそうだし』とか……。しかも4人同時に情報を伝えてこようとするので、何が何だか分からない状態です」

 会話の内容も、最初のうちは久保さん親子のためのラン活アドバイスだったのが、徐々に方向が変わってきたという。

「『我が家は、じぃじとばぁばがお金を出してくれたから、本革のを買っちゃったんだよね』という発言をきっかけに、ママ友同士のランドセルマウンティングが始まったんです」

「10万円以上するランドセルは作りが素晴らしい」など、見栄の張り合いが激化。次第に、リーズナブルな価格帯のランドセルを購入したであろうママ友たちは黙ってしまったそうだ。気づけば、2人のママ友のマウンティング合戦状態になっていた。

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