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年金受給の繰り上げ・繰り下げ、寿命ではなく「平均余命」で判断を

2020年10月27日 15:00

年金繰り上げ・繰り下げ受給の損益分岐点
年金繰り上げ・繰り下げ受給の損益分岐点

 老後の生活を支える大切な年金。受け取れるのは原則65才からだが、年金の受給開始時期を「繰り上げ」か「繰り下げ」か、自分で選ぶことができる。

「“65才からもらえばいいや”と何も考えずにいると、損をする時代が来ています」

 そう語るのは「年金博士」ことブレイン社会保険労務士法人の北村庄吾さんだ。

「年金で損をしないためには、自分に合った受給開始時期を把握し、『繰り上げ』か『繰り下げ』か、適切な時期を選ぶことが大切です。繰り上げは65才より前倒しで年金をもらうこと。早くもらえる代わりに、年金額は減額されます。6月に公布された『年金制度改正法』により、2022年4月からは1か月前倒しするごとに0.4%の減額になります。

 一方、繰り下げは後ろ倒しでもらうこと。受給額は1か月遅らせるごとに、0.7%増額されます。2022年4月からの繰り下げ上限は75才です」

 つまり、受給開始時期は60才から75才の15年間で自由に“オーダーメード”できるのだ。60才まで繰り上げると、24%の減額、反対に75才まで繰り下げると、実に84%の増額になる。では、「繰り上げ」「繰り下げ」をした場合、何才まで生きたときに得になるのか。

「例えば60才に繰り上げた場合、80才10か月までに寿命が来ると得することになる。一方、75才まで繰り下げると、86才10か月より長生きできれば得する計算になります。そうした『損益分岐点』が、受給開始時期の基準になります」(北村さん・以下同)

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