キャリア

理想と現実は違った? ホテルテレワーク体験者たちの思わぬ誤算

「快適すぎて仕事にならない!」

 20代の女性会社員・Bさんもテレワークのためビジネスホテルなどを利用してきた一人。せっかくだから、風光明媚な土地で観光を兼ねて仕事を楽しみたいと考えた。

「どうせなら、Go Toキャンペーンも使って、リフレッシュを兼ねようと思ったんです。今年は本当に旅行に行けない1年でしたから、せめてものご褒美にと、都会を脱出して、感染対策をしつつ観光も兼ねて仕事をしてみたいと思って。幸い会社はフルリモートだったので、これはチャンスだと思いました」(Bさん)

 Bさんは、ひとまず滞在期間を5日間に設定して、とある観光地を訪れた。仕事も観光もすべてうまくいくと思っていたBさんだが、滞在しているうちに誤算が生じた。「緊張感がないのもダメ」と苦笑いする。

「快適すぎたんです。久しぶりの旅行で、街をブラブラするのがただただ楽しい。ホテルの名産を使った料理はおいしいし、温泉も最高過ぎて『もう仕事したくない!』となっちゃいました。よく眠れたのはいいんですが、今度は起きられず、オンライン会議に遅刻する事態に……。私には観光と仕事を両立できないことを自覚しました。でも、できる人にはきっと最高だと思います」(Bさん)

 Bさんはこの反省を生かし、都内のちょっとリッチなホテルに1泊2日するというスタイルに挑戦している。今のところ「これが私にはベスト」だと笑う。

 実家暮らしの30代の男性会社員・Cさんは、出勤とテレワークが半々という勤務スタイル。生活の拠点は実家とビジネスホテルの2つになった。

「実家だと、どうしてもオンライン会議とかが辛くて、ビジネスホテルのテレワークプランを利用し、一人暮らし体験を味わっています。でも、ビジネスホテルは机とベッドしかないので、働く時以外はベッドでゴロゴロするだけ。食事をいつも外食で済ませるのは高くつくので、長期滞在型のミニキッチンがついているようなホテルがいいなと思っています」(Cさん)

 一見、優雅に思えるホテルテレワークだが、実際にやってみると思わぬ誤算もある様子。自分にベストな施設や滞在日数を見極めて、上手に活用してみたい。

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