キャリア

女性ライターが陥った「格安民泊でのテレワーク」の落とし穴

簡易な机と椅子では仕事するのも一苦労

 通勤ストレスから解放されるだけでなく、感染リスクも抑えられるテレワーク。しかし、子育て家庭にとっては良いことばかりではない。休校休園で子どもの在宅が続く中、同じ空間で会議や集中力を擁する仕事をこなすのは容易ではないからだ。

 筆者(女性)はフリーランスのライターで在宅ワークは慣れているが、保育園が休園になり暇とエネルギーを持て余す4歳男児がいると、いつものようにはいかない。先日も、午前と午後で2件入っていたオンライン取材の両方に息子が「ママ~!」と乱入してきて困惑した。夫も在宅なので交替で面倒を見るようにしているのだが、「ママがいい!」を合言葉に、監視をすり抜け母の仕事部屋に突撃するのだ。

 原稿だけなら最悪、深夜に書くこともできるが、日中の取材を邪魔されては仕事にならない。どうやら私が留守にしていれば多少は一人遊びができ、夫にも負担が少ないようだ。たまには外で仕事しようかと思うのだが、同じような悩みを抱える人でコワーキングスペースは混雑していると聞くし、正直、そんなところで長時間過ごすのはためらわれる。

 そんなとき、ビジネスホテルがテレワークに対応するプランを提供していると知り、探してみた。朝から夕方まで4000~6000円程度で利用できるプランが多いようだ。「密」にならない個室なうえ、コワーキングスペースと違って、会話を伴うオンライン取材をしても周囲の迷惑にならないのがよさそうだ。

 ただ、ビジネスホテルは都心に多く、そこまで電車に乗って行くのもなるべく避けたい。そこで思いついたのが、民泊だ。エアビーアンドビーのサイトで探してみると、自転車で20分程度の距離に1泊2000円の宿を発見した。これは安い! 16時チェックイン10時チェックアウトで、1泊では日中の取材に対応できないため2泊で予約した。幸い、私が不在でも、夫が家で子どもの面倒を見てくれるというので、その言葉に甘えることにした。

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