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【日本株週間見通し】日経平均は調整入りなのか、リスクオフなのか

日経平均は25000円台を固められるか

日経平均は25000円台を固められるか

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の11月16日~11月20日の動きを振り返りつつ、11月24日~11月27日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は3週連続で上昇し1991年5月以来となる26000円台を回復した。前半は新型コロナワクチンの開発進展を好感した一方、週後半は感染拡大を懸念する展開となった。

 週初16日の日経平均は大幅反発した。新型コロナウイルスワクチン実用化への期待から景気敏感株を中心に買いが入った13日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発に転じた。日本の7-9月期GDP(国内総生産)速報値が実質ベースで前期比年率21.4%増と市場予想を上回る回復を示したことも追い風として働き、朝高後も上げ幅を広げる展開が継続した。

 米バイオ製薬企業のモデルナが開発中のコロナワクチンが良好な試験データを示したことを好感して16日のNYダウは前週末比470.63ドル高と続伸し、今年2月以来となる過去最高値を更新した。17日の日経平均はこの流れを受けて一段高で始まると、およそ29年ぶりに26000円台回復となる26057.30円まで上昇した。利益確定売りも出て、前引けにかけてマイナスに転じる場面もあったが、日経平均寄与度の高いファーストリテイリング<9983>や東京エレクトロン<8035>が連日で上場来高値を更新し、後場に入り持ち直す展開となった。

 一方、10月小売売上高が6カ月ぶりの低い伸びに落ち込んだことが警戒され17日のNYダウが3日ぶりに反落すると、18日の日経平均も反落した。前日の26000円乗せで目先的な目標達成感が生まれ利益確定売りが先行した。大引けを控えて東京都の新型コロナウイルスの1日あたり新規感染者数が過去最多を更新したことが伝わると下げ幅を拡げる展開となった。

 19日の日経平均も続落し、4日ぶりに一時25500円を割り込む水準に下押しした。米国株安の流れを受けて下落で始まると、午後に入り東京都内の新型コロナ新規感染者数が500人超と伝えられ一段安に沈んだ。1ドル=103円台に進行した為替の円高も警戒されて、電機や自動車、鉄鋼など景気敏感株が売られた。個別ではNTT<9432>による完全子会社化で上場廃止見込みとなるNTTドコモ<9437>に代わって新規採用されたシャープ<6753>が急伸した。

 19日のNYダウは追加経済対策の交渉再開への期待が浮上してナスダック総合指数とともに3日ぶりに反発した。しかし、20日の東京市場は全国的に広がる新型コロナウイルスの新規感染者数の増加から買い手控えられる中、明日からの3連休を控えて売りが先行し、日経平均は前日比106.97円安の25527.37円と3日続落で大引けた。

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