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新幹線「異次元レベル」の運行本数はいかにして実現されたか

2020年12月30日 7:00

東京~新大阪間を2時間27分で結ぶ新型車両「N700S」(写真/時事通信社フォト)

 例年、帰省ラッシュや旅行者などで混み合う年末年始の新幹線。今年は、新型コロナウイルスの影響で大幅に緩和される見込みだが、繁忙期の東海道新幹線では1日に片道200本近く列車が運行される日もあるという。なぜこれほど多くの列車を1日に運行できるのか。鉄道ジャーナリストの梅原淳さんが解説する。

 * * *
 現在、東京駅から新大阪駅を結ぶ東海道新幹線が平日に運行する列車の本数は、下りの新大阪駅方面が158本、上りの東京駅方面が157本の合わせて314本である。新幹線は、騒音や振動対策を踏まえて、朝6時から深夜0時までの18時間列車を運行できる。東海道新幹線の運行頻度を平均すると、下りは6分55秒おき、上りは6分50秒おきとなり、大変な数の列車が日々行き交っている。

 1958年、東海道新幹線の計画時に設定された1日の運行可能本数は、上下線それぞれ150本。今とあまり変わらないように思うかもしれないが、「のぞみ」「ひかり」「こだま」といった旅客列車は100本、残る50本は貨物列車として設定されていた。

 速度の遅い貨物列車は旅客列車の邪魔にならないよう深夜の時間帯に走るよう計画されたため、朝6時から深夜0時の運行可能本数は片道100本だったのだ。現在の東海道新幹線が、いかに当初想定された能力をはるかに超える本数の列車を運行しているかが分かる。ゴールデンウィークや旧盆、年末年始の繁忙期にはさらに列車が増発され、1日に片道200本近い列車が走る日もあるから、能力の限界どころかまさに異次元レベルである。

 現在の東海道新幹線がこれほど多くの列車を運行できる背景にあるのは、列車の速度向上にほかならない。現在、「N700S」や「N700A」と呼ばれる車両の最高速度は時速285kmで、東京~新大阪間の所要時間は最も早い「のぞみ」で2時間27分だ。一方、1958年の計画当時の車両の最高速度は時速210kmで、所要時間は3時間10分かかった。当たり前だが、列車が速く走れば走るほど目的地に早く着くわけで、一つの列車が線路を占有している時間も短くなる。

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