吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナ禍で「家族の記念写真」のニーズ増 写真で孫の成長を知って涙する人も

コロナ禍で「家族の記念写真」の存在感が高まった(イメージ)

コロナ禍で「家族の記念写真」の存在感が高まった(イメージ)

 この1年あまり続いたコロナ禍で“自粛や行事中止の代わり”としてニーズが増えたという「家族の記念写真撮影」。実際に撮影を体験した2人にフリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 我が子の成長を振り返ることができる記念写真。進級・進学といった節目に合わせて撮影する人が多いようだ。特に最近では、新型コロナウイルスの影響から入学式や卒業式の規模を縮小して開催したり、見送ったりするケースも増えていることから、その代わりとして「思い出を写真に残したい」と考える人が増えているようだ。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言などの影響で写真スタジオの撮影需要が一時落ち込んだ一方、出張撮影の人気は高まった。ピクスタが運営する家族・子ども向け出張撮影サービス「fotowa(フォトワ)」の撮影件数は2020年、前年比1.2倍に増加したという。また、この間、店舗型の撮影スタジオでも感染症対策が進んでいる。

 最近の写真撮影はチェーンのフォトスタジオや地域の写真館を利用するだけでなく、プロカメラマンの出張撮影なども人気。撮影場所やスタイルも様々で、撮影したいイメージに合わせて利用者側が使い分けることができる。

 都内在住の印刷会社勤務、飯田久美さん(仮名・38歳)は、先日家族との記念写真を撮ったそうだ。飯田家は夫と6歳の娘と4歳の息子の4人家族。今までもたくさんの家族写真をチェーンのフォトスタジオで撮影してきたが、今回の撮影は今までとは違う様々な思いが詰まっていると飯田さんは言う。

「新型コロナウイルスと向き合う日々は、自粛生活の影響もあり、外出もほとんどできませんでした。それまではお出かけすると必ずスマホで写真を撮っていたのですが、この1年は外出の機会がなく写真の枚数が少なかった。そうしたこともあり、子供たちの成長記録として家族写真を撮っておきたいと思いました」(飯田さん)

 選んだのは徒歩で行ける距離にある昔ながらの写真館。かっちりとしたトラディショナルな家族写真が撮りたかったことと、滞在時間を考え、1ポーズプランが用意されているなどの理由から選んだそうだ。価格は約1万5000円。普段利用しているフォトスタジオの場合、何枚も撮ってアルバムを作っていたので総額で5万円近くかかっていたという。

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