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【日本株週間見通し】日経平均は米インフレ懸念で小休止、今週の注目は?

今週の日経平均は持ち直せるのか?

今週の日経平均は持ち直せるのか?

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の5月10日~5月14日の動きを振り返りつつ、5月17日~5月21日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は大幅に下落した。前の週末に発表された4月の米雇用統計は想定外の形で市場予想を大幅に下回った。労働市場の改善が遅いことがネガティブ視された一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の早期解除が遠のいたとの見方から米国株が上昇し、これを受けた週初の日経平均も160円高と29500円台まで上昇。

 しかし、商品市況で急速に進むインフレが今後の経済に及ぼす影響が警戒されはじめ、週明けの米株式市場ではハイテク株を中心に大幅に下落。突如リスク回避ムードが強まり、11日の日経平均は900円超と急落すると、4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前にした翌12日も、リスク回避の動きに歯止めがかからず500円近く下落した。

 注目のCPIが市場予想を大幅に上回り、米10年物国債利回りが一時1.7%まで急上昇したことを受け、米国株が、それまで堅調だった景気循環株も含めて全面的に売られると、翌13日の東京市場ではリスク回避の動きに拍車がかかり、日経平均は700円近く下落して27500円を割り込んだ。

 ただ、4月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回った一方で米長期金利が低下すると、目先の「インフレ・金利上昇」に対する過度な警戒感がいったん後退し、米国株が反発。週末14日の日経平均も、前日までの3日間だけで2000円超下落していたため、売り方の買い戻しも入るなか、600円超上昇し、28000円を回復した。

 今週の日経平均は戻りを試す展開か。先週、相場の波乱となった「インフレ加速・長期金利上昇」への懸念はいったん後退した。商品市況で進むインフレに加え、4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大きく上回る結果だったことで、インフレへの警戒感が増し、長期金利が急上昇するなか相場は大きく調整。ただ、その後、4月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回ったのに対し、長期金利はむしろやや低下した。

 また、それまで長い間上昇が止まらなかったブレークイーブンインフレ率(BEI)も僅かながら低下し、上昇一服感を見せたことで、相場は落ち着きを取り戻した。もともと、米CPIの結果を受けるまではBEIが上昇を続ける一方、長期金利は安定した動きを続けており、インフレリスクについては債券市場が冷静な一方で株式市場は過剰に反応していたといえる。しかし、先週の大きな動きをもって株式市場も目先のインフレ懸念はある程度織り込んだとも考えられよう。

 そのため、短期的にはここから先はハイペースで下落しすぎた分、戻りを試す展開となりそうだ。ただ、含み損を抱えている投資家も多いため上値では戻り待ちの売りに押される可能性があり留意したい。

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