マネー

高齢世代の生命保険は解約も選択肢 返戻金で得する可能性も

住宅、医療、年金、相続で「申請すればもらえるお金、得する制度」15

住宅、医療、年金、相続で「申請すればもらえるお金、得する制度」15

 夫婦の家計を考えると優先順位が上がるのは「年金」だ。

 年金は、“申請しないともらえない”が原則なので、もらい損ねがないように心がけたい。専業主婦だった妻の収入が基礎年金(満額で年約80万円)だけであれば、年金生活者支援給付金が受け取れる。「月額最大5030円」が死ぬまで受け取れるので、85歳まで生きれば老後資産が120万円増える計算になる。

「毎月の年金の受給額を増やす方法としては、受給開始を65歳よりも遅らせる繰り下げ受給があります。1か月遅らせるごとに0.7%の増額なので、70歳まで繰り下げれば42%も増える。60代以降もある程度の収入が見込める夫婦であれば検討に値する選択肢になりますが、早くに亡くなれば受け取れる総額は減ってしまう。一般的に女性のほうが長生きなので、奥さんだけが繰り下げ受給にして年金を増やすという考え方がバランスがいい」(星川氏)

 夫が厚生年金を繰り下げると、年下の妻を扶養している場合に受け取れる加給年金(最大年額約40万円)がなくなり、人によっては損になるので、年金事務所などに依頼し、シミュレーションしてもらうといいだろう。

※週刊ポスト2021年6月4日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。