家計

高額商品を買う時どうする?「一括払い派」と「分割払い派」それぞれの言い分

「店頭だと『分割で』と言うのがちょっと恥ずかしいんです。こんな値段のものも一括で払えないと思われているんじゃないかとか、分割で買うくらいなら買うなよとか思われてそうで……。お店の人だから、絶対そんなことはないんですけど。どうしても店頭で買う時は、見せかけの一括払いで決済してから、後からリボ払いに変更することもあります」(Bさん)

「仕事を頑張ったから」などと理由をつけて、なにかと浪費することも多いというBさん。「一括払い」にすると、引き落とし日前後に預金残高をチェックするのが憂鬱だったそうだ。分割払いは「ショックを和らげるための手段」とも話す。

「例えば、購入が重なってしまって、一気に30万円の引き落とし通知が来たりすると、ギョッとするので……。預金額が低く見えるのが嫌なんですよね。分割払いにすることによって、たとえ偽りでもお金が残っているように見えると安心します。もちろん、分割が重なり過ぎて、大きな金額にならないように気を付けています」(Bさん)

分割払いは安定した収入があってこそ

 反対に「一括払い派」の人は、どういう理由で一括にこだわっているのだろうか。専門商社で働く40代の男性会社員・Cさんは、「家や車など、何百万、何千万円のもの以外は一括払いの方が良い」と主張する。もちろん、一括払いなら金利手数料がかからないというメリットがあるが、それ以上に20代後半の失業経験が大きいという。

「失業していた当時、月3万円ほどのクレジットカードの分割払いが残っていて、本当に辛かったんです。もうあんな思いをするのはこりごりです。働いていればそこまで気にならない額かもしれませんが、いざ失業すると、預金は減っていく一方で……。当たり前ですが、分割払いは働いて安定した収入があってこそ成立するものだと身にしみました」(Cさん)

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