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紙パック式に出戻りした人たちが感じた「サイクロン式掃除機」のデメリット

掃除機はサイクロン式もいいけど、紙パック式も捨てがたい(イメージ)

掃除機はサイクロン式もいいけど、紙パック式も捨てがたい(イメージ)

 およそ10数年前に巻き起こったサイクロン式の掃除機ブーム。軽量、高吸引力、おしゃれ、コードレスといった特徴は、それまでの掃除機のイメージを大きく覆した。そんなサイクロン式もすっかり定着し、今まさに使用中という人も多いだろう。しかし一方で、昔ながらの紙パック式に“出戻り”する人もいるようだ。なぜ、紙パック式にこだわるのだろうか。その魅力を聞いてみた。

 IT企業に勤める30代女性・Aさんは今年、サイクロン式から紙パック式に掃除機を買い替えた。以前は「おしゃれなデザインのサイクロン式掃除機の方が絶対いい」と思っていたため、頑なに紙パック式にこだわる60代の母親のことが理解できなかったそうだ。

「母親の還暦のお祝いに、サイクロン式の掃除機を買ってあげようとしたら『紙パックがいい』と言われ、聞き入れてもらえませんでした。その時は『使い慣れたものが一番なのかな』と思っていました」(Aさん)

 だが、その母の言葉の意味を知ることになったのは、Aさん自身がサイクロン式掃除機の吸引力の低下や2度の故障を経験してからだった。

「サイクロン式は、ワンタッチでゴミ箱にポイするだけで楽だと誤解していました。定期的に集塵フィルターの掃除が必要になるんです……。手入れしないと吸引力が下がるとは知らず、雑な扱いをしていましたが、そもそも面倒くさがり屋の私の性格を考えると、紙パックの方が合っていると思い知りました。今は、コードレスタイプで紙パック式の掃除機を使っています」(Aさん)

 メーカーに勤務する40代男性・Bさんも、サイクロン式掃除機から紙パック式に買い替えた1人だ。ゴミ捨て時の手間がかかりすぎるからだという。

「サイクロン式はゴミ捨ての時にホコリが舞いやすいので、正直そのホコリの掃除が面倒でしたし、鼻がグズグズすることも多かったんです。ゴミ捨ての時はマスクと眼鏡をかけて、ベランダに出て、掃除機を半分ビニール袋で覆う形にして、そのビニール袋にゴミを入れてから捨てるなど、めちゃくちゃ手間がかかりました。しかも、ダストボックスやフィルターも洗う必要があって、ウンザリしました」(Bさん)

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