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長期積立「ほったらかし投資」の成功例「660万円が11年で990万円に!」

「ほったらかし投資」のコツは?(イメージ)

「ほったらかし投資」のコツは?(イメージ)

 老後資産に不安があるけど、資産運用はよくわからないしリスクが怖い……。そんな人でも安心して始められるのが「ほったらかし投資」だ。毎日の株価に一喜一憂することなく、最初に金融商品を選択したら、あとは放置しておくだけで利益を得られる──そんな投資方法だ。

 資産運用の初心者にも始めやすいこの投資法と相性が良いのが、2018年にスタートした「つみたてNISA」だ。毎月一定額を対象となる金融商品(投資信託)に積み立てていくもの。運用期間は最長20年まで、投資の上限は年間最大40万円となる。資産形成コンサルタントの福田猛氏が語る。

「資産運用には仮想通貨やFXなど様々な種類があり、多くの人が試行錯誤していますが、基本的には相場の予想はプロにも難しい。そこで、“予想しなくてもいいやり方”というのを考えた時に該当するのが“積み立て投資”なんです」

 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝氏が指摘する。

「投資でリスクを抑えるには、『積み立て』と『少額』がポイントです。つみたてNISAは毎月の積立額が最大約3万3000円と少なく、10~20年のスパンで長期運用すれば、市場の動きに気を使うことなく投資を続けられます。最初に“これだ”という商品を設定すれば、後は口座から自動引き落としで積み立てられる。短期間で利益を上げようとするのはギャンブルですから、コツコツ資産運用が王道です」

 つみたてNISAの対象となる商品は201種(2021年10月27日時点)。すぐに利益が上がるものではないが、いずれも金融庁が「長期の資産形成にふさわしい」と厳選した投資信託だ。

 さらに税制面や利便性といったメリットもある。

「つみたてNISAは銀行預金や一般的な株式投資と違って運用益に税金がかからず、利益をそのまま受け取れます。また、積み立てたお金はいつでも引き出せることも利点です」(山中氏)

 例えば、月2万円ずつを年利回り5%で運用できれば、10年後は元本240万円に対し運用益は約70.6万円。合わせて310万円以上の資産になるのだ。

 コロナで将来像が不安定になったこともあり、つみたてNISAの加入者は急増している。金融庁によると、2021年3月から3か月間で口座数が15.5%アップし、累計417万口座を突破した。まさにやるなら「いまでしょ」なのだ。

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