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芝浦電子:需要拡大見込まれるサーミスタのトップ企業

芝浦電子(6957):市場平均予想(単位:百万円)

芝浦電子(6957):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 芝浦電子(6957)はサーミスタ・温度センサのメーカー。サーミスタとは、わずかな温度の変化でも抵抗値が大きく変化する半導体の性質を利用した素子で、温度測定・電力測定・自動制御回路などで広く使われています。

 電子レンジや炊飯器、冷蔵庫などの家電、エアコンやファンヒーターなどの空調、自動車、給湯器、プリンター……、と日常生活を見渡すだけでも様々なところでサーミスタが使われています。

 サーミスタには、PTCサーミスタ(ある温度を超えると急激に抵抗値が大きくなる)やCTRサーミスタ(ある温度を超えると急激に抵抗値が減少する)がありますが、同社が手掛けるのはNTC(Negative-Temperature-Coefficient)サーミスタのみ。NTCサーミスタは温度が上がると電気抵抗値が下がるタイプで、温度と抵抗値の関係が簡単な近似式で表されることから最も広く使われています。

 また、NTCサーミスタは、電気回路が単純で小型化しやすく企業ニーズに合わせた多様な設計が可能、という特徴を持ちます。低コストで量産しやすいのも大きな特徴で、家電機器や産業機器に温度センサや温度補償用素子として大量に使われています。

 同社は、このNTCサーミスタを、素子そのものと、用途別に加工した温度センサを供給しており、世界市場で17%のトップシェアを獲得しています(世界市場は推定1500億円。2位は米Amphenol、3位はTDK-EPC)。

注目ポイント

 足元の業績は好調で、通期計画は過去最高業績を更新する見通です。米中貿易摩擦とコロナによる影響を受けた前年からの回復、潜在需要の拡大が業績を押し上げています。

 前期には米中貿易摩擦やコロナによる影響で需要が落ち込むと言った逆風が吹きましたが、同社にとっては、それまで増産に追われて手を回せなかった生産効率改善に取り掛かるチャンスとなった模様。兼ねてより工場自動化は進めていたところで、今回一気に進めることが出来た模様です。この取り組みは、需要拡大の局面が再来した今、効果を表しており、オンライン営業による販管費減も手伝って大幅な営業増益をもたらしています。

 コロナ以前2019年には、同社の本丸ともいえる福島工場の生産能力を3割増強したほか、タイの生産子会社も生産設備を増設しており、拡大する需要への対応を整えているだけに、今後の売上成長が期待できます。

 また中長期的にも、EV、工場自動化、省エネ需要、エコ家電といったところで需要拡大が見込まれるほか、医療機器やIoT機器向けといった新分野での需要も見込まれ、シェアトップを獲得している同社にとって、当面事業環境は良好な状態が続くと思われます。

【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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