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フェローテックホールディングス:中長期的な成長が見込まれるニッチトップ

フェローテックホールディングス(6890):市場平均予想(単位:百万円)

フェローテックホールディングス(6890):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 フェローテックホールディングス(6890)は、傘下に子会社等52社(連結子会社46社、持分法適用会社及び関連会社6社)を擁する持株会社で、様々な分野の製造装置を支援する製品を展開している電気機器メーカーです。

「磁性流体」と「サーモモジュール」(冷熱素子)の2つの技術を、様々な製品に応用展開しており、幅広い業界から広く需要を獲得しています。

 中でも、スピーカーやセンサーなどに使われている「磁性流体」、磁性流体技術を応用した半導体やFPD製造の際密閉空間を保つ部品「真空シール」、車の温調シートや冷蔵庫などに使われる温度調整デバイス「サーモモジュール」は、世界トップシェアを獲得する代表製品となっています。

 同社の製品群は、真空シールのようにメーカーの設備投資に連動するタイプだけでなく、半導体デバイスメーカーの生産稼働率が上がれば上がるほど需要が増える消耗材(マテリアル製品)、さらにはサービス(洗浄・再生ウェーハ)をラインアップしているのが特徴であり、強みです。フロー収入だけでなく、ストック型収入の確立によって、収益を安定化させると同時に市場成長に伴う必然的な収益成長が見込まれるからです。

 最近では、コロナ感染拡大を機とした半導体需要の急拡大が追い風となっており、マテリアル製品群が好調に推移しています。同社ではそれ以前から5GやEV化などによる半導体需要の拡大を見据え、マテリアル製品の生産体制を強化していましたが、足元、前倒しの形で収益成長に繋がっています。

 足元の業績は好調。需要増を着実に取り込み、半導体等装置関連事業、電子デバイス事業ともに好調に推移する見通しです。

 半導体市場では当面は半導体メーカーの積極的な設備投資が続く可能性が高く、同社の半導体関連製品の需要も堅調に推移することが予想されています。 半導体市場は2021年に8.4%成長(2020年は5.1%成長)となる見通しで、半導体製造装置市場は前工程が14%成長(2020年は22%成長)の7000億ドル、半導体チップ市場は4兆5000億ドル、そして同社が属する、半導体材料/消耗品/アッセンブリ/コンポーネント市場は5000億ドルとなると予想されています。

注目ポイント

 こうした環境下、同社では旺盛な半導体需要を背景とした設備投資需要による真空シールの需要増が見込まれるほか、半導体メーカーの製造装置稼働率に連動するマテリアル製品(石英、シリコンパーツ、セラミックス、CVD-SiC)の好調推移が見込まれ、収益は安定的かつ好調に推移する見込みです。またサーモモジュールも5G通信機器向けを中心にバイオ、民生向けなど様々な用途で需要が拡大しており、中長期的な拡大が期待されます。

 需要獲得に向けた設備投資も積極的で、中期経営計画では投資金額は3年間で総額950億円が計画されています。単純に1年あたり300億円をこえる設備投資ですが、21/3期の営業キャッシュフローは132億円でしたので、営業キャッシュフローを超えた投資が予定されているということになります。この点、少し注意するところですが、何せ市場成長による需要増と売上増は確実ともいえるところで、むしろ積極投資は評価されるところかと思います。

 財務状況については、中国子会社の株式一部売却と中国子会社による資本調達、利益の増加により自己資本が増加しています。自己資本比率は20/3期の25.5%→21/3期末には37.9%に、そして22/3期1Q末には40.8%に改善。DEレシオは前期末の0.8倍→0.5倍に改善しており、現金等を考慮したネットDEレシオは0.1倍まで健全水準となります。営業利益率は7.4%→10.6%→17.8%に大幅改善しており、収益性も上がってきていることが確認できました。

 また、年間配当は普通配当28円(中間+期末)と特別配当18円(中間+期末)を合わせた46円とする方針に。前期の記念配当4円を含む年間30円配当から、実質2円の増配となりました。

 株価は高値を更新する展開ですが、PER、PBRともに、指標面では割安感あります。

【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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