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プラ新法施行で変わる「ホテルのアメニティ」問題 利用者たちの賛否両論

「どうせホテルにあるから持っていかなくても大丈夫」ではなくなる(イメージ)

「どうせホテルにあるから持っていかなくても大丈夫」ではなくなる(イメージ)

 4月1日、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック資源循環法)が施行された。環境に負荷を与えるプラスチックごみの削減やリサイクル促進を目指し、事業者はプラスチック製品の削減や、環境配慮型素材への置き換えなどの取り組みを強化することになる。

 そして、この法の施行で特に影響を受けそうなのがホテル業界。これまでクシ、カミソリ、歯ブラシなといったホテルのアメニティは“あって当たり前”だったが、今後は必ずしもそうではなくなるのだ。この状況を、利用者はどう感じているのだろうか。

「なくなるのは困る」派の意見

 アメニティへの対応については、事業者によって様々だ。カミソリや歯ブラシなどを木製や竹製に変更するホテルもあれば、アメニティを全室に備え置くのではなく、ロビーなどに置いて必要な人だけに配るシステムにするホテルもある。また、アメニティを備え付けない宿泊プランを設け、ポイントで還元するというサービスもある。アメニティの回収ボックスを設け、使用後の歯ブラシやクシなどをリサイクルに回すホテルもあるようだ。

 年間10回以上は旅行に行くという40代の女性会社員・Aさんは、「アメニティはホテルに泊まるときの楽しみでもある」と話す。

「アメニティは種類も質もホテルによってさまざまで、それを比べるのも泊まる楽しみのひとつ。『このホテルはこんなにいいシャンプーを用意してくれるんだ!』といった感じです。だから、アメニティは廃止の方法ではなく、容器の素材を代えるなどの工夫をして、継続して提供してほしいです」(Aさん)

 30代の男性会社員・Bさんは、年に4~5回ほど出張で地方のホテルに泊まることがあり、「アメニティがなくなるのは困る」と言う。

「僕は、出張の際はできるだけ荷物を減らしたいタイプ。アメニティがなくなると歯ブラシなんかも自分で用意しなくてはいけなくなるので、面倒です。原材料を工夫するなどして、アメニティはなくさないでほしいです」(Bさん)

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