突然マルサがやって来た!

【第2回】夜10時過ぎに国税局へ マルサの皆さん、働き過ぎでしょ | 突然マルサがやってきた!

■すんません……。悪気はなかったんですけど通帳を隠しちゃいました
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「B銀行の通帳はどこにあるんですか?」

 ケータイで話していたマルサの人にこう尋ねられて、僕は飛び上がりそうになりました。なぜならそのB銀行の通帳とは、さっきラウンジに隠した預金通帳のことだったからです。どうやら銀行口座については事前に調べ上げているようでした。

 バカなことしちゃったよなあ……。後悔しても、後の祭りでした。

「えーと、そのー、18階のラウンジのソファの下にあるかも……」

 マルサの人は、血相を変えました。

「ラウンジ!? なんで通帳がそんなとこにあるの!」

「すんません……」

「いつ持ってったの? どういうつもりなんですか!」

「いやその、ホラ。別に何も悪いことしてなくても、パトカーとかおまわりさんが通りかかるとなんだかソワソワして、つい変なコトしちゃうってあるじゃないですか。そんな感じなんです、深い意味はないんですよ」

 苦しい言い訳をする僕に、マルサの人はあきれた様子で、

「とにかく、さっさと取って来なさい」

 と、命じました。この一件で、ほかにもいろんなものを隠していると思われてしまったようです。捜索の間、こってりしぼられました。

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