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海外旅行再開ムードでも航空機代の高騰続く 最安値はコロナ前の1.5倍以上に

海外旅行再開ムードだが、航空機代の高騰もネックに(イメージ)

海外旅行再開ムードだが、航空機代の高騰もネックに(イメージ)

 今なお続くコロナ禍の中で迎えた3度目の大型連休。まだまだ気軽に海外旅行へ行けるムードではないが、大手旅行会社はパッケージツアーを再開するなど海外渡航のハードルは下がりつつある。

 出入国に伴う規制も少しずつ緩和されているというが、実際に渡航するとなれば、陰性証明やワクチン接種証明書など各種書類の準備や手続きなど、さまざまなハードルがあるのが現状だ。

 出入国の規制とともに、ウイズコロナ時代の海外旅行の大きな障壁となっているのが旅行料金の高騰だ。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀さんが言う。

「ANAもJALも、日本の航空会社は軒並み便数を絞っているため、航空券は非常に値上がりしています。加えてロシアのウクライナ侵攻や円安が原因で原油価格が高騰しているため、燃油サーチャージも大幅に高くなっている。現在、航空券の最安値はおおむねコロナ以前の1.5倍以上になっています」

 観光業界専門紙『トラベルニュースat』編集長の富本一幸さんも声を揃える。

「IATA(国際航空運送協会)による予測では、国際線の航空需要が戻るのは2025年以降。ここ3年間は航空券の高騰が続くでしょう」

 海外旅行に立ちふさがるこの“価格の壁”も、富本さんは移動手段を変えることで越えられると予測する。

「飛行機よりも先にクルージングによる海外旅行のハードルが下がるはずです。以前は総額100万円超えの世界一周旅行など富裕層向けのパッケージツアーがメインでしたが、最近は日本から韓国・釜山などに行って帰ってくるような近場を巡る1泊平均2万円台のリーズナブルなクルーズツアーもある。移動費だけでなく宿泊費や食事代などもすべて含まれているため、飛行機に比べてかなりお得に海外旅行が楽しめます」(富本さん)

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