家計

「ある日突然、大金を手にしたら?」お金の使い方が身の丈に合っているか確認する方法

お金の考え方・使い方次第で人生は大きく変わる(イメージ)

お金の考え方・使い方次第で人生は大きく変わる(イメージ)

 日本中が憤った、山口県阿武町の臨時給付金4630万円振り込みミス事件。5月24日には約4300万円が返還され、収拾の気配を見せているが、ミスをした役場にも、一時は「ネットカジノでほぼ全額を使い果たした」と証言した当人にも、日本中から多くの非難がぶつけられた。

 だが「もし自分の手元に、あれほどの大金が入ってきたら、どうしただろう」と考えた人も多いのではないだろうか。

 宝くじが当たる。遠い親戚の遺産が転がり込む。持っていた株やビットコインが高騰する。万馬券を的中させる……世の中には、ある日突然、大金を手にする人が、少なからずいる。そしてそれは、明日のあなたかもしれない。

 いま、手元にあるお金や、将来手に入るお金。それを何に、どう使うか──その考え方次第で、あなたの人生は大きく変わる。

働いて得たお金とあぶく銭は本質的な価値が異なる

 では、わかりやすく5000万円を手にしたとしよう。

 明治大学大学院元教授で行動経済学者の友野典男さんによれば、自分の力で稼いでいない、いわゆるあぶく銭は、遊びやギャンブルで使い果たしてしまうことが多いという。

 これは、行動経済学の権威リチャード・セイラーの理論だ。人間には誰しも「あぶく銭は散財しても構わない」「労働で得たお金は大切に使う」という心理があり、例え同じ金額でも、どうやって手に入れたかで、使い方が変わるというのだ。

「人間にとって、働いて得たお金とあぶく銭は、本質的な価値が異なるのです。前者は自分の努力の対価のため、大切に使おうという気持ちになる一方、後者は“どうせあぶく銭だから、ムダ遣いしても構わない”という心理が働きます」(友野さん)

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