トレンド

増加するネット詐欺ランキング 1位は「ワンクリック詐欺」シニア男性が被害に

増加の一途をたどるサイバー犯罪

増加の一途をたどるサイバー犯罪

 この4月1日、警察庁に「サイバー警察局」が発足した。これは深刻化するサイバー犯罪(ネット犯罪)の脅威に、警察組織が一丸となって対処するためのものだ。サイバー犯罪の検挙数は、2012年から増加傾向にあり、昨年の検挙数は1万2209件と前年比で約24%、2017年からの過去5年で約35%も増加している。

 サイバー犯罪には、官公庁や企業のコンピューターに侵入しての攻撃や、コンピューターウイルスの製造・配布、著作権侵害なども含まれるが、その多くはインターネットを介した詐欺事件、いわゆる「ネット詐欺」だ。

 ソフトバンクグループの『BBソフトサービス』が発表した「2021年 年間インターネット詐欺リポート」によると、同社のネット詐欺専用セキュリティーソフト「詐欺ウォール」で昨年調査した累計総数約148.7億件のうち、ネット詐欺サイトと検知したのは、累計で3411万2000件もあったという。リポートを作成した同社のコミュニケーション推進部の池田良介さんは次のように解説する。

「これは確率で言うと0.2%となり、それほど高いと思われないかもしれませんが、1日に何十件ものサイトをチェックしている人なら、年間に1人のユーザーが21件ほど接する可能性があるという計算になります。少ないと思うかもしれませんが、無視していい数字ではありません」(池田さん・以下同)

 ネット詐欺に引っかからないためにも、詐欺の種類と特徴を知っておきたいのが、「ネット詐欺カテゴリー別ランキング」だ。

ネット詐欺カテゴリー別ランキング

ネット詐欺カテゴリー別ランキング

 1位の「ワンクリック詐欺サイト」とは、インターネットを利用している人が特定のページにアクセスしただけで、一方的に契約したことにされてしまい、料金の支払いを求めてくるものだ。

「こちらは、圧倒的にアダルトサイトが多いのが特徴です。もしかしたら、と心当たりがあるだけに人に相談しにくく、支払ってしまいがちで、被害者はシニア男性が多い傾向にあります」

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。