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パスポートは通用しない!運転免許証もマイナンバーカードもない人の身分証明の苦労「小型特殊免許を即日発行」

運転免許証を返納した人が身分証明証として利用できる「運転経歴証明書」というものもある(時事通信フォト)

運転免許証を返納した人が身分証明証として利用できる「運転経歴証明書」というものもある(時事通信フォト)

 メーカーに勤める30代女性・Bさんも、“パスポート神話”を信じてきた一人だった。だが、引っ越し時に郵便局へ転居届を出す際に、それがもう通用しない事実を知った。やはり、マイナンバーカードも普通自動車免許を持っていない。

「以前は本人確認書類がいらなかったのに、必要になったことは知っていました。でも、パスポートがあるから大丈夫だろうと高をくくっていたら、ネットの手続きだと運転免許証、マイナンバーカード、運転履歴証明書、在留カードしか受け付けないと知り、思わず『え!?』と声を上げてしまいました。結局、健康保険証のコピーを貼り、郵送するというアナログな対応になりました。この一件が悲しすぎて、すぐにマイナンバーカードの発行を申請しました」(Bさん)

推しのライブに行くために「小型特殊免許」を取得

 美容業界で働く20代女性・Cさんが、推しのライブチケットを買おうとした時の話だ。見事、チケットは当選したのだが、転売対策として顔写真付き身分証明書の提示を入場時に求められる。それを何も持っていないことに気が付き途方に暮れた。

「普通自動車免許は持ってないし、マイナンバーカードは発行に1か月以上かかると聞き絶望的な気持ちになりました。“せっかくチケットに当選したのに推しに会えないかもしれない……”と絶望していたら、友人の彼氏が、『小型特殊免許なら即日で発行してもらえるよ』と教えてくれました」(Cさん)

 切羽詰まったCさんが選んだ「小型特殊免許」は、農作業用のトラクターやコンバインを運転するための免許だ。ただし、小型特殊自動車専用では、原付は運転できないため農作業をしない人にとっては実用性に乏しい。

「実技講習なしで筆記試験のみ。しかも原付免許よりも安い3500円という価格が決め手でした。推しのライブに行くために、仕事の空き時間に3日ほど勉強して、合格した時はチケットに当選したより嬉しかったです(笑)。推しへの愛が成せるワザですね。農作業をする予定はないですけど、身分証明書として使うのでOKです」(Cさん)

 顔写真付き身分証明証を準備しておかないと、思わぬところで不便を感じてしまうこともある。生活の質にかかわるだけに、何かしら確保しておきたいところだ。

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