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「貧乏自慢」「お金ならある」…65才女性記者がその目で見てきた“時代とともに変わる男の金銭感覚”

 もちろん、売春をしなかったことは後悔していないけれど、もう少し言いようがあったのではないかと、恥ずかしそうにうつむいたオジさんの顔を思い出すと口の中が苦くなるんだわ。

 自分で働いて自分で使う。独り身の私にとって、お金というものはものすごく単純だ。それはそれで揉めごとがなくていいと思うけれど、時々、誰ともお財布を共有しなかったことを残念に思ったりするんだわ。

 そして、これからでも遅くないか?と65才のシミの浮き出た拳をそっと握ったりしている。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2022年9月29日・10月6日号

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