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海面の上下動を利用した「さざ波発電」 高額な維持費用や漁業権の問題をクリアする技術開発進む

2022年11月14日 15:00 週刊ポスト

沖縄県の久米島に設置された往復型回転加速式発電装置。2022年5月に設置し、実証実験を行なった
沖縄県の久米島に設置された往復型回転加速式発電装置。2022年5月に設置し、実証実験を行なった

 波の運動エネルギーを活用して電力を生む「波力発電」は、太陽光や風力に比べて発電の安定性が高く、面積あたりの発電量も大きい。再生可能エネルギーの中でも高いポテンシャルを秘めているが、大波による破損などでメンテナンスが高くつくほか、漁業権などの問題で設置場所が制限されるという問題がある。

 そこで、再生可能エネルギーの技術開発を行なうグローバルエナジーハーベストが手がけているのが、港の岸壁などに設置して発電する「往復型回転加速式発電装置」だ。同社代表取締役・速水浩平氏が語る。

「波は海面で上下しますが、その力を利用し、フライホイール(円板)を回転させて発電機を回します。1台あたりの発電量は少ないですが、装置は小型で港の岸壁などに複数台設置できるので、一定の出力が確保できます。

 海上に設置しないので漁業権への支障も少なく、大波をかぶらないのでメンテナンスも安くなります。2025年の実用化を目指し、将来的には発電コストが火力よりも安くできると考えています」

往復回転加速式ギア:装置には、グローバルエナジーハーベストの特許技術である「往復回転加速式ギア」が搭載されている。波の上下によってシャフトが回転し、それがフライホイールに伝わることで電力が生み出される
往復回転加速式ギア:装置には、グローバルエナジーハーベストの特許技術である「往復回転加速式ギア」が搭載されている。波の上下によってシャフトが回転し、それがフライホイールに伝わることで電力が生み出される

 同社は年間20基のペースでの増産を目指しており、離島でのビジネスモデルも計画している。安定してエネルギーを確保する手段として、今後注目が高まることが期待される。

撮影/古川章

※週刊ポスト2022年11月18・25日号

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