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キャリア

再就職のための「求職者支援訓練」利用者の7割が女性、4分の1が50代以上

長い間働いていなかったり、これから働きたい人は「求職者支援訓練」の活用を(写真:イメージマート)

長い間働いていなかったり、これから働きたい人は「求職者支援訓練」の活用を(写真:イメージマート)

 学校教育を終えた人のさらなる能力開発やキャリア形成を支援するため、厚生労働省が経済産業省・文部科学省と連携して推進している「リカレント(学び直し)教育」が、注目を集めている。

 その代表的なものが、通信教育や専門学校などの受講費用の一部を支給する「教育訓練給付制度」だ。厚生労働省が指定する教育訓練のレベルに応じて「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」「専門実践教育訓練」の3種類がある。

 すでに在職中だったり、子育てや介護に忙しい人には、自分のペースで学べる「放送大学」が人気だという。文部科学省・総務省管轄の通信制大学で、学位も取得できる。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが言う。

「私自身、仕事をしながら放送大学で学んで、認定心理士の資格を取りました。社会人はもちろん、子育てを終えた主婦や高齢者も多く通っていて、認定心理士のほか、学芸員の資格や、社会福祉主事などの取得もめざすことができます」

 大卒資格をめざす全科履修生のほか、外国語や政治経済など約300の講座の中から自分の好きな科目だけを選んで履修することも可能。入学試験はなく、高校卒業などの資格のある18才以上なら、誰でも入学できて、修士課程もある。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが言う。

「大学時代に学びたかったことを放送大学で1科目だけ選んで受講し、単位を取ったことがあります。一般的な大学に比べてはるかにコストが低いうえ、全科生になると学割もきいて、美術館などの入館料やパソコンの購入代金などが割引になります。特に単位取得をめざさないのであれば、無料の動画だけで学ぶのもいいでしょう」

 少しでもお得に学ぶなら、文部科学省の検索サイト「マナパス」を使う手もある。全国の大学や専門学校などの講座から自分に合ったものがわかるデータベースで、「通学か通信か」「地域はどこか」「無料か有料か」「どんな分野か」など、条件を絞り込んで検索すれば、自分の好みに合った講座が見つかるはずだ。

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