「四季報」を投資にどうやって役立てればよいか(イメージ)
年4回発行される「会社四季報」、ページ数は膨大であり、実際に使いこなせているという投資家は案外少ないかもしれない。では、「四季報」を買ったはいいが、あまり活用できていない人は、まずどこから入るのがよいのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第149回は、「会社四季報入門」について。
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「投資家のバイブル」と呼ばれる会社四季報ですが、読みこなすのはハードルが高いと感じている人は多いようです。実際、会社四季報を投資に活かしている人は多くはないかもしれません。
しかし、長く投資を続けていくなら、会社四季報を味方につけたほうが断然おもしろくなります。実際、わたしは、15年にわたって会社四季報を毎号読んでいますが、今となっては、会社四季報のない投資生活は考えられません。
隙間時間にペラペラ開いてみる
とりあえず定期購読は申し込んだけど、結局、読まずに積読になっているという人も多くいるようです。四季報を読むことに“気合”が必要だと、腰が重くなりがち。そこでおすすめしたいのは、いつでも手の届くところに置いて、ちょっとした隙間時間にペラペラ開いてみることです。
無理に、四季報から「上がる銘柄を見つけるぞ!」という気合を入れる必要はなく、自分の好きなもの(たとえば車、インテリアなど)のカタログを見るような気分でページをめくるのです。
毎号、全銘柄に目を通さないといけないといった“しばり”も不要です。全部読むことを課してしまうと、それだけでストレスです。たとえば「サービス」や「食料品」など、身近な企業が多い2000番台だけを毎号読むようにすれば、その業種の動向についてかなり詳しくなります。