*12:08JST 三井松島HD Research Memo(8):M&A効果で全セグメント好調、財務も良好な水準維持(2)
■三井松島ホールディングス<1518>の業績動向
2. 財務状況と経営指標
2025年3月期末の資産合計は前期末比17,887百万円増加し117,627百万円となった。このうち流動資産は現金及び預金が25,368百万円減少した一方で、営業貸付金が35,254百万円増加したことなどにより8,401百万円増加した。固定資産は連結子会社の取得などに伴い、のれんが1,148百万円、投資有価証券が7,789百万円それぞれ増加したことなどにより、9,486百万円増加した。負債合計は同16,429百万円増加し、52,146百万円となった。このうち、流動負債は短期借入金が25,530百万円増加したことなどにより22,175百万円増加した。固定負債はリデル炭鉱の閉山に伴う引当金2,880百万円の減少などにより5,747百万円減少した。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などによる株主資本の増加1,736百万円などで、同1,458百万円増加し65,481百万円となった。自己資本比率は55.5%(前期末は63.6%)と前期末比8.1ptの減少となったが、依然として高い水準を維持している。流動比率は162.3%(同289.7%)、固定比率は71.1%(同58.3%)となり、長短の手元流動性も特段の懸念はないと弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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