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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】グリムス Research Memo(6):エネルギーソリューション事業は高収益と高成長を実現

*13:06JST グリムス Research Memo(6):エネルギーソリューション事業は高収益と高成長を実現
■グリムス<3150>の今後の見通し

3. 成長戦略
同社グループでは、以下のような成長戦略を計画している。

(1) エネルギーソリューション事業
エネルギーソリューション事業では、独自の顧客満足度の高い提案営業を進めることで、高収益と高成長を実現する。すなわち、事業用太陽光発電システムを販売の中心として持続的な拡大を図る。主として中小企業顧客の工場の屋根に太陽光発電システムを設置し、作った電気を工場で利用(自家消費)してもらうことで、電気を購入するよりもコストを低く抑える提案を行う。同社グループが強みを持つ中小企業をメインターゲットとすることで差別化を図り、受注の安定と高い収益性を目指す。また、人的リソースを投入するほか、他社との提携も積極的に推進する。さらに、今後は余剰電力の有効活用のために蓄電池とのセット販売も推進する計画である。

このようにエネルギーソリューション事業を推進する背景には、東日本大震災以降、電気料金の高騰が継続しており、太陽光導入による顧客の経済メリットが傾向的に拡大していることが挙げられる。中小企業に大幅な電力料金の削減を実現させる事業用太陽光発電システムが、長期的に同社グループの業績拡大をけん引する見通しだ。すなわち、顧客は事業用太陽光発電システムを導入することで10円台前半/kWhで電気を創ることができ、大幅な電気料金の削減を享受することができる。同社のターゲットは低圧顧客であるため、顧客の経済メリットは大きく、顧客満足度は高いものと考えられる。

エネルギーソリューション事業の潜在市場について、同社グループでは次のように考える。同社グループのターゲットは中小企業で主に製造業(工場等)であるが、中小企業の裾野は広く、潜在需要は膨大である。主に事業者が契約する低圧電力(200V)契約は約600万件であり、ほとんどは中小事業所と推測される。屋根の形状等から約600万件の約20%が選別対象と想定し、さらにこの半分を顧客候補と想定すれば約60万件になる。同社グループの累計実績は約4,500件であり、顧客候補に対する市場開拓率は依然0.8%に過ぎないとされる。ここでは大手の競合が存在せず、同社グループがトップランナーと考えられ、シェア拡大の余地は大きい。以上から、エネルギーソリューション事業が、長期にわたって同社グループ業績をけん引すると見られる。

成長戦略の新たな動きとして、2025年3月期第4四半期には、ユーピーアール(株)のAI画像認識システムを導入している。従来、事業用太陽光発電システムのテレマーケティング時に、営業マンが衛星画像で屋根形状を確認して太陽光パネルの設置が可能かどうかを判断していた作業を、画像認識AIを用いて自動化することで、生産性を大きく向上することができる。また、新規顧客開拓においても、衛星画像から見込み顧客リストを生成することにも成功している。なお、ユーピーアールとは、2020年12月より協業を開始し、コロナ禍で需要高まる遠隔監視サービスを拡販し、工場内の省人化、非接触化を推進するなどの実績を積んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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