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投資

5年8か月で資産178倍を実現したテンバガー投資家X氏が「負け続けていた頃」のこと アベノミクス相場の上昇も「指をくわえて見ているしかなかった」と振り返る理由

運用資産10億円を築いたテンバガー投資家X氏にも、負け続けた時期があった(同氏のXより)

運用資産10億円を築いたテンバガー投資家X氏にも、負け続けた時期があった(同氏のXより)

 最近の株高ブームに乗って株式投資を始めてみたものの、日々の株価に一喜一憂し、どの銘柄を選べばよいか、どんな投資手法が正解なのか、迷い続けている人もいるだろう。株式投資で億超えの資産を築いた「億り人」のなかにも、そのような“投資迷子”の長いトンネルを経験してきた人は少なくない。その1人である、『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)著者のテンバガー投資家X氏は「15年にわたり負け続けた過去がある」と打ち明ける。

 大きな成長が見込めるIPO(新規公開株式)銘柄を上場後に購入する「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる手法を駆使し、561万円を約5年8か月で10億円に増やした実績を持つテンバガー投資家X氏だが、その投資遍歴は失敗の連続だったという。

「私が投資を始めたのは、大学1年生だった2003年。それまでの貯金で手元に60万円ほどの余裕資金ができたので、以前から興味のあった株式投資に挑戦してみることにしました。当時の私は『新しく画期的な技術を持つ企業なら業績が飛躍的に伸びて株価も上がるはずだ』と考え、有機ELという新しいディスプレイ技術に注目。有機EL関連の銘柄に投資しました」(テンバガー投資家X氏。以下、「」内は同じ)

 世間的にも有機EL関連銘柄は一時ブームとなったが、期待ほど株価は伸びず、最終的には日本メーカーが有機ELの量産化に失敗して撤退した。

リーマン・ショックの大暴落も経験

 その後も、ITバブルの名残を頼りに新興のIT企業に投資をしてみたものの、購入した途端に上場廃止となったり、増資をされて株価が大幅に下落したりするなどの憂き目に遭い、トータルでは大損するという結果に終わった。加えて、2008年のリーマン・ショックでの大暴落も経験した。アルバイト代も投入して学生時代はトータルで100万円ぐらい投資したが、卒業する頃には半分も残っていなかったという。

 社会人となってからも、月々のお小遣いを原資にコツコツと株式投資を続けてきたというテンバガー投資家X氏。本業の仕事、子育てで多忙の同氏はトイレ休憩中の隙間時間を利用してスマートフォンでトレードを続けてきたが、運用成績は少しだけ上がったり少しだけ下がったりでドラマ性に乏しく、水洗トイレに流したいレベルの「うんこパフォーマンス」だったと振り返る。

「2012年末から2018年秋頃まで続いたアベノミクス相場の大波にも、見事に乗り損ねました。というのも、アベノミクス相場が始まる直前に大型株への投資で失敗した経験から、大型株への興味を失っていたのです。

 当時の私が投資していたのは、時価総額の小さい企業や創業して間もない新興企業。当時の上昇相場を支えていたのは主に外国人投資家で、彼らは大型株にばかり投資するので、私が保有していたような中小型株や新興企業はほとんど上昇相場の恩恵を受けず、日経平均株価がグングン上昇していくのを指をくわえて見ているだけの情けない状態でした」

 大きな損はしなかったものの、千載一遇の大チャンスに乗れなかったことで、すっかり自信を失ったテンバガー投資家X氏は、その後にやってきたインデックス投資のブームや、米国株投資ブームにもいまいち乗り気になれないまま見送るうちに、こうした投資スタイルは自分には合わないのではないかと感じるようになったと回顧する。

 自分に合う投資法がなかなか見つけられず、試行錯誤を続ける中で出会ったのが、「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる投資手法だった。新規公開株式のうち、さらなる大きな成長を見込める銘柄を選別して購入していくというやり方で、資産額は5年8か月で178倍に増えている。

 関連記事『《今年上場の大化け期待銘柄3選》561万円を10億円に増やしたテンバガー投資家X氏が厳選! 電力関連のオンリーワン企業、ヘルスケア関連のストック型ビジネスほかを徹底解説』では、そんなテンバガー投資家X氏の最新注目銘柄を具体的に紹介している。

【プロフィール】
テンバガー投資家X/兼業投資家。2003年、大学1年生の時に60万円を元手に株式投資を始める。様々な投資スタイルを試すが、どれもうまくいかず、ライブドア・ショック、リーマン・ショックなど数々の暴落相場に翻弄され、元手を減らすばかりだった。2019年に「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる投資手法と出会い、以降は人が変わったように「神パフォーマンス」を出し続け、2019年末時点で561万円だった運用資産を2025年8月までの5年8か月で10億円に増やす。著書に『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)。

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